全日本フィギュア2020(メダリストオンアイス)紀平梨花選手へのインタビュー

2021.02.02(最終更新日:2023.10.25)

フィギュアスケート

全日本フィギュア2020(メダリストオンアイス)紀平梨花選手へのインタビュー

スポーツビューティ事務局

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・ プライベートでの変化は?
ダンスする紀平梨花選手
事務局

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この度は、全日本選手権優勝おめでとうございます。

大会を2連覇された、今のお気持ちを聞かせていただけますか?

今回、4回転サルコウが決まったのが一番うれしかったです。でも、フリーの中でステップが逆になってしまったり、そこがいいプログラムだったのに…いい振り付けを、ちゃんと焦らず、いつもの練習通り演技したかったな、というのは大きいです。そこは悔しいなと思うんですけど、だいぶ試合期間が空いた中で、ちゃんと実力は出せたかなと思うので、そこはよかったと思います

紀平 梨花選手

紀平 梨花選手

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今回の衣装のポイントと、メイクのポイントを教えてください。

アイラインの濃さとアイシャドウの色はこだわりましたね。ショートの演技のほうが力強い感じで、炎の曲なので、火をイメージした少し赤めのアイシャドウを入れて、アイラインも少し濃いめにするのを意識しました。フリーの演技はやさしい曲調なのですが、あまりメイクが薄くならないようにアイラインは引くんですけど、ショートほどはきつくなりすぎないように差を出したりして。アイシャドウも衣装の色に合わせて、薄い紫を入れました

紀平 梨花選手

紀平 梨花選手

ダンスする紀平梨花選手
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なるほど、ショートとフリーでちゃんと差が出るように考えてらっしゃるんですね。

去年インタビューさせていただいたときに、ご自身に一番合った曲で滑れるようにしたくて、いろいろ開拓中という話をされていたと思います。今回新しいプログラムということで、どのような心境で挑まれたのですか?

ショート、フリーともに、自分の気に入っている、好きな曲で。どちらも自分の意志で決めたんですけど、それが正解だったみたいで、どちらも気持ちよく、振り付けもステップもできたのでとても気に入っています。曲にもマッチしたものを作っていただいたので、今回のプログラムは昨年に比べてハードなプログラムにはなっているんですけど、その分すごくいい振り付けが入れられました。これはもしかしたら点数が伸びるんじゃないかという期待はずっと持ちながら練習してきたので、また今後も点数が伸びてくれるといいなと思います。ショートもフリーも、どちらも得意として、振り付けを一生懸命やっていけるといいなと思っています

紀平 梨花選手

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今年(2020年)はコロナの影響で大変な一年だったと思いますが、どういう環境で練習されていたんですか?

日本にいる間は体に痛みがある部分もあったので、(コロナ禍での)自粛期間中は練習量を少なくして、自分の家でできるトレーニングをして過ごしていました。7月からはスイスに合宿に行ったので、そこからは追い込んだ練習をやって、毎日筋肉痛にもなりながら(笑)。スイスでのトレーニングは本当にきつくて、太ももとかが大変でした。スクワットはいままであまりやってこなかったんですよね。どちらかというと見た目を意識するよりもジャンプを跳びたいという思いのほうが強いので、筋肉をつけて4回転を高く跳びたいという思いで、正解か分からない中、頑張ってトレーニングを積んできました

紀平 梨花選手

紀平 梨花選手

ダンスする紀平梨花選手
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いままではあまり筋肉をつけすぎないようにしていたんですね?

そうですね、まわりからそういう風に言われていたのもありましたし、体幹トレーニングメインだったんですけど、明らかにロシアの選手と比べて足のトレーニングが足りないなと自分でも思っていたので、多少したほうがいいと思いました。今までも、自分で思っていた以上のトレーニングはしてきたつもりだったんですが、とにかく、今回はこれはやったほうがいいと納得しながらやっていたので、自分の意志でトレーニングを受けに行ったということ自体が、成長につながったと思います。

紀平 梨花選手

紀平 梨花選手

事務局

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トレーニングも曲もご自分の意志で今回は挑んだんですね。

はい、今シーズンはコロナの影響で全然試合もなかったですし、自分の意志で考えて行動し、ずっと考えっぱなしのシーズンでした。そのおかげで試合で緊張をしにくくなったり、常に試合に出られることのありがたみや、本当に感謝しなきゃいけない、と心からポジティブに思えるようになりました。去年試合がずっと重なっていたときは、自分が逃げたい気持ちのほうが強かったときもあって…。ちょっと何かあっただけでイライラしたり、試合で切羽詰まってあまり冷静に考えられなかったりしていたんですけど、最近は、いつもポジティブに、感謝の気持ちを持ちながら行動できる余裕ができてきました。落ち着いて練習できる場所があって、精神的な面でも成長できたというか。スイスに行って4カ月間で、メンタル的にもいい方向に変わった気がしています

紀平 梨花選手

紀平 梨花選手

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体づくりのことで、スイスでの食生活はどんな感じだったのですか?

スイスの人ってチーズとかを結構食べるイメージです(笑)

私はアプリで量とかカロリーを計算して、栄養バランスに気をつけていました。和食をちゃんと食べたくて、日本食スーパーが車で1時間くらいのところにあったので、納豆やレンコン、ごはんとかお餅、味噌汁とかを買っていました。どこの国に行っても、そこに合わせるということはなくて、常に同じようなものを食べるようにしています

紀平 梨花選手

紀平 梨花選手

プライベートでの変化は?

メイクルームでインタビューを受ける紀平梨花選手
事務局

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コロナの影響でインドアの趣味が増えたとか、スイスに行って変わったことはありますか。

そんなに変わらないですね。練習中心で、そのほかのことを考えることもそんなになくて。毎日ずっとスケートのことしか考えてなかったので。まだまだこれからも全てがスケートのために、って感じですね。また趣味ができればいいなと思ったりもしますけど

紀平 梨花選手

紀平 梨花選手

事務局

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スキンケアのことを聞きたいんですけど、家にいることが増えて、ゆっくりスキンケアするようになったとか、マスクすることが増えて、こういう風にメイクを変えてみたとかありますか?

スキンケアはずっとやっていますね。雪肌精の化粧水と乳液でじっくりお手入れしています

紀平 梨花選手

紀平 梨花選手

雪肌精クリアウェルネスを持ちながらインタビューに応じる紀平梨花選手
事務局

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(2020年)9月に発売した(雪肌精の)クリアウェルネスシリーズもまた使ってみてもらえればと思います。

事務局

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年末やお正月はどのように過ごすのですか?

まだ全然予定を立てていないんですけど、とりあえず家でゆっくり過ごせたらいいなと思っています。あとは姉といろいろな話をしたいなと思っています

紀平 梨花選手

紀平 梨花選手

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お姉さまとはいつも離れているんですよね?

スイスに行っているときはずっと会えなかったですし、全日本の前も千葉にいて全然会えなかったので。LINEではおめでとう!とか頑張って!とか言ってくれるんですけど、なかなか会ってゆっくり話す時間がなかったので。気持ちが落ち着いているときにたくさん話したいなと。高校の課題の提出も忙しかったり、姉も卒論の提出とか、お互いに忙しくて全然話す時間もないので、やっとふたりとも落ち着いている年末とお正月はゆっくりとおしゃべりしたいです。あとは、実家だと道具も揃っているので、料理にも挑戦したいですね

紀平 梨花選手

紀平 梨花選手

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2021年の抱負はありますか?

ショート、フリーともに自己ベストを更新したいと思います。今回もまだ全然ミスがないという演技ではなかったので、試合があれば、完璧な演技を、安定した理想の演技をしたいです。特にジャンプ以外の面で、すごく練習してきていたのに全てが出せなかったのが悔しくて。ショートも前日練習で頑張りすぎたのか、すごく疲れていて、全然思い切ったステップもできなかったですし。フリーでも、見所のあるプログラムなのに、振付師の方に申し訳ないなと思うような演技しかできなくて。あんなに練習してきて、試合で疲れていたり、焦った状態の演技になってしまって、もったいなかったです。本当に悔しいので、早く修正して、いいプログラムをお見せしたいなと思います。もし無事に開催されれば世界選手権で、ショート、フリーともに、これ以上できないというような演技をしたいです

紀平 梨花選手

紀平 梨花選手

事務局

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最後にファンの方々にひとことお願いします。

自粛期間中や、試合やアイスショーがないときでも、本当にたくさんのメッセージをくださって。SNSで励ましのメッセージがたくさん届いたり、会場に来てくださった方からも温かい拍手を送っていただき、本当にファンの皆さんの存在が心強いなと本当に感じています。この感謝の気持ちは絶対忘れちゃいけないし、ずっとこの気持ちを持ち続けて、演技で表していきたいなと思いました。

今回、全日本選手権で4回転を跳ぶことができて、少しは感謝の気持ちを表現することができたかなと思うんですけど、それ以上にもっともっとファンの方々を笑顔にできるような、自分だけではなくて、まわりに幸せを届けられるような演技をしたいです。これからも皆様の期待に応えられるような演技を目指していきたいと思っています

紀平 梨花選手

紀平 梨花選手

優勝しても安堵しない、安心しない、そのストイックさは本当に大人が尊敬してしまう存在の紀平さん。これからも、頂に居る自分をさらに超えていくその高い志を、ますます応援していきたいなと思わせてくれました。

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