公開練習・水深3.0mの世界

アーティスティックスイミングは、曲に合わせて様々な動きを行い、技の完成度･同調性･技術的表現力などを競い合う競技。2分20秒前後の曲に決まった八つの動きを入れるテクニカルルーティン（TR）と、3分半前後の曲の中で自由に演技するフリールーティン（FR）種目があります。

7月にロシアで行われる世界選手権に向けて、4月上旬に国立スポーツ科学センターでは日本代表メンバーでの公開練習が行われました。
多くの報道陣が見守る中、チームでのテクニカルルーティン（TR）の競技は「弥栄日本」と題した日本調の曲でスタート。和太鼓が響く中、8人の選手は見事な演技を何度も繰り返しました。
日本代表の井村ヘッドコーチの厳しい指導の声が入るたびに、選手は立ち泳ぎのまま、悠に3時間はプールから上がることなく練習が続けられました。これは日常的な練習風景と変わらないという事。水深3.0mのプールで、どこにもつかまらないで居続けることを想像しただけでも気が遠くなりそうです。

5月2日から3日間は東京・辰巳国際水泳場で「SYNCHRO JAPAN OPEN 2015」と「第91回日本選手権」が開催されます。ここでの見どころは、日本初のシンクロ男子代表、安部選手と足立選手の新種目、ミックスデュオ。安部選手はあの映画「ウォーターボーイズ」にも出演していたことでも有名ですが、ベテランの足立選手との演技はどう魅せてくれるのか、TV放送もありますので、ぜひ注目して下さい。